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機能j性消化管障害。

乳がんの危険因子ってなに?

 日本における乳がんの発生率は1975年以降増加の一途をたどり、2001年には女性のがんの第一位を占めるようになりました。乳がんの発生原因は他の大多数のがんと同様に、はっきりしたことはまだわかっていませんが、これまでの統計学的な研究結果から乳がんになりやすい人の特徴が少しずつ明らかになり、乳がんの危険因子というものがリストアップされるようになりました。
これまでにリストアップされた乳がんの危険因子
1)年齢(40歳以上)
2)未婚の人
3)高齢初産の人(出産をしていない人)
4)初潮が早く、閉経が遅い人
5)肥満の人(特に閉経後)
6)血縁者に乳がんになった人がいる
7)良性の乳腺疾患になったことがある
8)乳がんになったことのある人
以上のような危険因子をもっている方は、定期的な乳がん検診を受けておく必要性があると考えられます。

乳がんと女性ホルモン

 乳がんは”エストロゲン”と呼ばれる女性ホルモンに大きな影響を受けることが以前よりよく知られていました。では”なぜ乳がんの患者様が増えてきているのか”という問題についてはどうでしょうか?この問いに対してもいくつかの答えが提示されています。そのひとつとして、女性の社会進出の機会が増えたことを挙げる専門家がいます。女性の社会進出の機会が増え男性と対等に仕事をするようになった今日、女性の結婚年齢が遅くなる傾向、すなわち晩婚化が進んできました。女性の社会進出と晩婚化にともない、”女性ホルモン”エストロゲンが乳腺に影響する時間が長くなり、乳がんの発生に影響を及ぼしているのではないかと言う説です。また、一方、閉経後の女性の場合、肥満があると乳がんの発がんに影響すると指摘する人がいます。それによりますと閉経後は脂肪組織でエストロゲンが作られるようになるため、肥満している人は痩せている人よりも当然、脂肪組織が多いわけですから、脂肪組織で作られるエストロゲンも痩せている人より多くなるのではとい説です。そのため、肥満している人は乳腺がエストロゲンの影響を多く受けやすくなり、より乳がんのリスクが高くなるといった事が考えられています。

板橋区の乳がん検診

 板橋区では40歳以上の女性の方を対象に有償で乳がん検診を実施しています。マンモグラフィと問診、視診、触診による検診となりますので、初めての方でも安心して受けていただけると思います。マンモグラフィは高島平にある板橋区医師会病院で撮影しますが、予約制をとっていますので詳しくは板橋区役所健康推進課健診係(代表03-3964-1111)にお問い合わせください。

 さて、乳がん検診で異常が見つかった場合どうなるのでしょうか?当然のことながら精密検査が必要となります。乳腺の精密検査の方法としては、超音波検査、CT検査、MRI検査などがありますが、外来で簡単にできる検査といえば、まず超音波検査になると思います。
 左の写真は乳腺のしこりを超音波検査でみたものですが、矢印で示す範囲に腫瘍状の陰影が認められました。この腫瘍は縦横比(縦径割る横径)が大きく、形もややいびつなので、一見して悪性のものと判断することができます。
 この写真も矢印で示す範囲に腫瘍状の陰影が認められます。この腫瘍の場合は上の写真のように縦横比は大きくありませんし、形も滑らかな印象を受けますが、腫瘍内部のエコ−に濃淡があり悪性を示唆する所見と考えられました。このように簡単に診断できる症例ばかりではありませんが、外来で異常をみつけたらすぐに対応するという迅速さ、これが超音波検査の最大の魅力ではないかと思います。


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