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機能j性消化管障害。

逆流性食道炎

 みぞおちや胸のあたりが焼けつくような”胸やけ”、”食後のゲップ”、”酸っぱい液体が口の中まで上がってくる、”胸に痛みを感じるなど、これらの症状は胃酸が胃から食道へ逆流を繰り返すために起こる逆流性食道炎によって生じます。
 逆流性食道炎は元来、日本人には少ない疾患と考えられてきましたが、脂肪摂取量の増加などの近年の食生活の変化、肥満の増加、あるいは衛生環境の改善に伴うピロリ菌感染率の低下など、胃酸分泌が増えるとともに逆流性食道炎もまた増えていると報告されています。また、逆流性食道炎は単に胸やけや胸痛、げっぷなどの消化器症状にとどまらず、喉の違和感(ヒリヒリ感)やと頑固な咳を引き起こす気管支炎の原因のひとつになると考えられており、高齢者や慢性的な呼吸器疾患、気管支喘息に罹患されている方は、胸やけ、ゲップなど胃酸逆流症状を認める場合、その対応に充分な注意が必要と思われます。
 最近では、胃から食道への逆流を原因とする3つの疾患(非びらん性食炎”NERD”、逆流性食道炎、バレット食道) を併せて胃食道逆流症(GERD)と呼ぶようになりましたが、その詳細については不明な点も多く、いまなお論議の対象になっています。

胃食道逆流症の分類

1)非びらん性食炎(NERD)
胸やけやげっぷなど胃から食道への逆流症状を訴えるが、内視鏡で検査しても食道粘膜に異常を認めないもの
2)逆流性食道炎
内視鏡の所見で食道粘膜に胃酸の逆流により生じたただれや潰瘍を認めるもの
3)バレット(Barrett)食道
慢性的にかつ高度に胃酸が食道に逆流した結果、食道粘膜に円柱上皮化生という現象が生じた状態。食道がんが発生することがある。

逆流性食道炎の診断

 症状が典型的な場合の診断はそんなに難しくはありません。診断を補助するツ−ルとしてFスケ−ル問診票、あるいはQEST問診票と呼ばれるものがあり、症状の程度を客観的にとらえることも可能です。問診票には以下の逆流性食道炎の症状があげられています。

1)胸やけ、お腹がはる、胃が重苦しい、思わず手のひらで胸を こすってしまうなどの症状
2)喉の違和感がある、食事の途中で満腹になる、ものを飲み込むとつかえる
3)苦い水が上がってくる、げっぷがよくでる、前かがみをすると胸やけがする

 これらの症状は逆流食道炎に特徴的な症状と考えられますが、確定診断には内視鏡による検査が必要で、食道がんなどの深刻な悪性疾患でないことを確認しておかなければなりません。と言うのもバレット食道と呼ばれる高度な逆流性食道炎に罹患している場合、炎症を起こしている所からがんが発生するリスクがあるからなのです。逆流性食道炎とわかっている方でも定期的な内視鏡検査を受けることをお勧めいたします。
高度な炎症をともなう
逆流性食道炎の内視鏡所見
胃酸の逆流により食道粘膜が真っ赤にただれている


逆流性食道炎の治療

生活習慣と食生活の改善、お薬による治療が必要になります。
1)生活習慣の改善::十分な睡眠をとる。適度な運動を行う。背筋を伸ばす。重いものを持ち上げたり、力んだりすることを避ける。ベルトや下着などでお腹を締め付けないようにする。
2)食生活の改善 :胃酸分泌を刺激するような食品を控える。
消化の悪い魚介類(いか、たこや貝類、塩漬けの魚)
繊維の多い野菜(たけのこ、セロリ、ごぼう)
刺激の多い野菜(タマネギ、にら、にんにく)
果物(レモン、みかん、イチゴ、梨)
刺激の強い香辛料
脂肪分の多いお肉(ベ−コン、牛、ブタの脂肉)

3)薬物療法 :
制酸剤(プロトンポンプ拮抗薬、H2ブロッカ−)
防御因子補強薬(痛みが激しいときにはアルロイドGという薬が有効です)
消化管運動賦活薬


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